ハンディキャップがある人が暮らす、はんしん自立の家(宝塚)でのアートレッスン。
プログラムは「季節の風景」。
画材はオイルパステルと水彩絵の具です。
出かけられない今、絵を描くことで景色を楽しんでいただきたいと思い、季節に合った風景写真をたくさん持参しました。
まずは美しい写真を机いっぱいに広げて眺めます。
4人の参加者さんは、「この桜、きれいな色やなー。」「どんなふうに描こうかなー。」と言われ、わくわくする気持ちが伝わってきます。
皆さん、楽しみながら試行錯誤して描かれます。
そして「こう描きたい」という思いがしっかりとあり、自信を持って描いている事が素晴らしいです。
画像は上から(パソコン表示だと左から)
「春霞の桜の山並み」
「富士山と桜」
「姫路城と桜」
下は
「桜並木」です。
春が待ち遠しいですね。
かきぎ認知症しあわせクリニック(神戸)でのアートレッスン。
Aさんとのプライベートレッスンです。
プログラムは「のびるね!」で、地中に伸びる木の根を想像して描きます。
今は、七十二候の土脉潤起(つちのしょううるおいおこる/春の雨が降り注ぎ、大地が潤う)の頃なので、このプログラムにぴったりの季節です。
最初、木の根のモノクロコピーをハサミで切るのですが、Aさんはとても丁寧に切り、根がレースのように美しく広がったので驚きました。
次は墨汁とオイルパステルで描いていきます。
Aさん、絵全体のバランスを見ながら、流れるように描かれます。
さまざまな色のグラデーションや軽やかな水玉の描画が素敵です。
春を通り越し、初夏を思わせる爽やかで力強い絵になりました。
新鮮で、とても大きな大根と、それを見て、感じて、作ったパワフルな作品!
さんだ子ども発達支援センターかるがも園(三田市)の造形の時間「わくわくおえかき」でのひとこまです。
週1度、計20人のお子さんたちと制作をしています。
上の2枚の画像をぜひ拡大してご覧下さい。
(全員の作品が撮れず申し訳ございません)
立派な大根に、お子さんたちは思わず両腕を伸ばして「よいしょ」と持ち上げたり、目を大きく見開いていました。
1人で6本もの大根を作る子、絵本の「大きなかぶ」のような大根になった子、それぞれの楽しく、生き生きとした表現がありました。
モチーフの大根は、かるがも園の先生のご家族が作られたものを提供してくださいました。
そして紙は園の事務の方から頂いた、大根のような独特の質感があるもの。
子供たちは、その厚く大きな紙を千切る感触を体いっぱい楽しんでいました。
先生方が、貴重な作物や花などを提供してくださるおかげで、写真ではない「本物」の魅力がお子さんの心に響いていることを感じます!
明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
アトリエすこしの活動は、この春で丸9年となります。
皆様に心よりお礼を申し上げます。
現在の活動は以下の通りです。
○さんだ子ども発達支援センターかるがも園(三田・月4回程)
○かきぎ認知症しあわせクリニック(神戸・月3回程)
○福祉事業型専攻科エコールKOBE(神戸・月1回)
○福祉事業型専攻科ユニバーサルカレッジ(三田・月1回)
○はんしん自立の家(宝塚・月2回)
○こころひらくアート(一般向け/尼崎・月1回)
○こころひらくアート(一般向け/三田・不定期)
レッスンの休止やオンラインレッスンへの変更もありましたが、途絶えることなく活動出来ている事に感謝しております。
そして続くコロナ禍の中で、アートは無くてはならないものであると強く感じています。
なぜなら、アート制作自体に“心を明るく開く力”があり、また制作をする“場”が大切な居場所となって自信や安心を与えてくれるからです。
臨床美術の考えに「いてくれて、ありがとう」という言葉があります。
私はこれが大好きです。
この気持ちで活動してきましたが、私は参加する皆さんから「いてくれて、ありがとう」の気持ちをいただいていると感じます。
皆さんと一緒に過ごす事は、私の大きな励みであり、喜びです。
アートレッスンに参加してくださる皆さま、場を設けてくださる施設やクリニック、学校の皆さま、そして応援してくださる皆さまにあらためましてお礼を申し上げます。
今年も豊かなアートの時間をお届けするよう努めますので、どうぞよろしくお願いいたします。
一緒に、思いきり楽しみましょう!
【作品の紹介・1枚目】
1番上の画像は、かきぎ認知症しあわせクリニックのレッスンに来てくださっているAさんの「富士山の初日の出」。
色数は抑えていますが同色の和紙を丁寧に重ねていて、実際に作品を見ると色の存在感があります。
山の描画はすらりと美しく、潔く清らかな印象を受けます。
【作品の紹介・2枚目】
下の作品は、はんしん自立の家のBさんの「アガパンサスとランタナ」です。
打ち上げ花火のように空間に広がるアガパンサスと、小さく鮮やかな小花のランタナ。
それぞれの花の姿をよく捉えていて脱帽します。
眺めていたくなる優しい絵です。
ハンディキャップがある方が暮らす、はんしん自立の家(宝塚)でのアート講座。
もう8年以上も、毎月うかがっています。
コロナ禍で気軽に人と会えない日々の中で、こちらの利用者さん、所長、スタッフの皆さんと会い、アート制作の時間を共有できる喜びをひしひしと感じています。
今回はアトリエすこしのオリジナルプログラム「柿の貼り絵」です。
柿に触れ、見て、よく感じてから、制作を始めます。
意思の疎通がしにくいYさんは、和紙の感触や色を気に入ったようでした。
自ら、和紙が入ったトレーに手を伸ばし、色紙の上に置く事を何度もされました。
作品は2枚目の画像で、サインは一緒にペンを持って書かせてもらいました。
皆さんの作品、本当に素敵です。
ぜひ画像を拡大してご覧ください。
モチーフの柿をよく感じ、向き合ったからこそ表れた、力強さと静かな佇まいがあります。
かきぎ認知症しあわせクリニック(神戸)にて患者様向けに行っている「しあわせアート」。
臨床美術を中心にして、患者様のご希望に応じて、水彩画や色鉛筆画も行っています。
今回は臨床美術のプログラム「立体かぼちゃ」です。
かぼちゃを見て、触れてから、新聞で形を作り、和紙を貼ることで色付けをします。
11回目の参加となるAさん、丁寧に色を重ねますが、時折、鮮やかな色を大胆に使われます。
そして次は渋い印象の色をのせ、また鮮やかな色をアクセントにする。
今までのレッスンの中でお伝えしていた「作って、変えて(調和を壊して)、また作って」という、完成形を目指すのでない、過程を楽しみ、味わう作り方が、板についていると感じます。
センスが良く、発想が柔軟なAさん、これからもご一緒できる時間をとても楽しみにしております!
アート講座「しあわせアート」。
かきぎ認知症しあわせクリニック(神戸)にて患者様にさせていただいています。
Aさんとのプライベートレッスンで、空を描きました。
今回は臨床美術でなく、アトリエすこしのオリジナルプログラムです。
使用するのは、キャンバスのような凹凸のあるキャンバスペーパーとアクリル絵の具。
まずは青い秋の空を画面いっぱいに描き、そこへ白い雲が流れてくるように描きます。
描くたびに絵が変化していくのをしっかりと感じながら、空、雲、空、雲、と何度も筆を運びます。
そのうちにAさんオリジナルの表現が生まれました。
刷毛を立ててトントンと絵の具を置いていく描き方です。
それが美しいマチエール(絵の表面の質感)となり、空の深さを感じさせるものになりました。
今回で10回目の参加となり、回を重ねるごとに、広がっていくAさんの表現!
私は大いに刺激を受けています。
ハンディキャップのある方が暮らす、はんしん自立の家(宝塚)での「楽しいアート」。
スタートして8年になります。
今日のプログラムは『珍獣を描く』。
想像した自分だけの生き物でも、実在の珍獣(カモノハシやハリモグラ)を参考に描き始めて自由にアレンジしても良いです。
皆さんの楽しい珍獣をご覧ください!
↓『いんこ』
子供の頃にオウムやいんこを飼っていたそうです。軽やかに羽ばたいています。
↓『いたち』
立ち上がるいたちの姿。こだわって描いた苔むす土の色が美しいです。
↓『南国の鳥』
可愛い二羽の鳥。お腹の黄色がお気に入りだそうです。
↓『珍獣』
意思表示が難しい方ですが、ここ1年ほどは、とても積極的に筆を動かして描かれます。伸びやかなタッチと墨、水彩絵の具の色が美しいです。
来月は何を描きましょう。
皆さんとの時間は私にとって、とても幸せで大切なひと時です。
(お一人の作品を撮りそびれてしまいました。申し訳ございません。)
アート講座「しあわせアート」。
かきぎ認知症しあわせクリニック(神戸)にて患者様にさせていただいています。
今回はAさんとのプライベートレッスンで、プログラムは「ドローイングで描くピーマン(臨床美術)」です。
ドローイング(=デッサン)は、線による絵画表現で、一般的に早いスピードで、おおらかに形を捉えていく描き方です。
とてもセンスの良いAさん、描くうちにコツをつかみ、3枚目の絵では、難しい角度から見たパプリカを上手く捉えて描きました。(下の画像の赤いパプリカです)
ドローイングの次は、オイルパステルで色をつけるのですが、Aさんは、よく思案し、色で形を作るように描かれました。
1時間半で描いた3枚の絵、どれも力強く、瑞々しくて、素晴らしいです!
かきぎ認知症しあわせクリニックにて、院長の柿木先生、そして先生のご家族とアートワークショップをさせていただきました。
2日連続で行い、1日目は「すいかの葉書」を制作。
「さすが!」などと言うのも失礼かもしれませんが、感受性の豊かさと、どんどんと描かれる熱量にとても驚かされました。
机の上は、あっという間に皆さんが描く美しい色で満たされます。
スイカを食べて、見て、感じてから、描き始めますが、絵は描くほどに自由になり、完成する時には、船や可愛い笑顔になった作品も。
2日目は粘土と和紙で作る「立体玉ねぎ」。
おおらかに、時には繊細に、美しい玉ねぎを作られました。
終了後には「楽しかった!」と言ってくださり、嬉しかったです。
そして私も、感性豊かな柿木先生、ご家族の皆さまと、ひと時をご一緒できて、とても楽しかったです!
こちらでは、毎月2度ほど患者様向けのアートワークショップをしております。
感染症対策として、空気清浄機や空気除菌機を複数、置かれており、患者様が安心して過ごせるクリニックです。
かきぎ認知症しあわせクリニック
かきぎ認知症しあわせクリニック(神戸)で開催している臨床美術レッスン「しあわせアート」。
今回はAさんと「すいかの葉書」を作りました。
すいかを見て、香りを感じてから、制作を開始します。
Aさんは、とても積極的に筆を進め、真っ白だった画用紙は、あっという間に多彩な色で満ちました。
絵具を置くタッチも、とても素敵なのです。
その後、描いたものを葉書に仕立ていくのですが、心地よく、スイスイと泳ぐように作品を仕上げられます。
本物のすいかが霞むような、鮮やかで魅力的な作品になりました。
モチーフ(描く対象。今回はすいか。)は、描くきっかけとインスピレーションを与えてくれますが、描き始めたら、モチーフから離れて、自由に飛び立ってもいいのです。
その発想の展開こそがアートの醍醐味の1つだと思います。
そして迷ったら、またモチーフをよく感じるのがお勧めです。
下の画像は、Aさんの制作途中の様子。
もうすでに美しいのです。
かきぎ認知症しあわせクリニック(神戸)で行っている「しあわせアート」。
いつもは臨床美術のプログラムを行っていますが、今回はいつも参加してくださるAさんのリクエストでバラを描きました。
マスクごしではありますが、バラの香りを感じながら過ごすひと時でした。
水彩絵の具を扱うにはコツがいります。
また、お好きなのは大きめの赤いバラという事で、形をとるのも、色の中に陰影を表すのも難しいモチーフです。
でもAさん、とても美しく描かれました。
水彩絵の具のいくつかのテクニックを伝えると、すぐにコツを掴み、試行錯誤しながらも、のびのびと筆を動かしていらっしゃいました。
1時間半で3枚を描き、1枚目(上の画像)がお気に入りだそうです。
花びらの重なりや、花の優しい雰囲気がよく出ています。
紫のような暗めの色も上手く使われて色彩のバランスが美しいです。
画像ではぼかしていますが、サインもとても可愛くて素敵なのです!
Aさん、これからもよろしくお願いいたします!
3月から、かきぎ認知症しあわせクリニック(神戸)でアート講座をさせていただいています。
かきぎ認知症しあわせクリニック|神戸市灘区 認知症 (kakigi.jp)
素敵な病院名ですよね。
「しあわせ」の言葉にぴったりの優しい先生、スタッフの方々がいらっしゃるクリニックです。
上の画像は、5回目の参加となるAさんの作品「梅雨のガラス絵」です。
水たまりに雨粒が落ちて、波紋を広げる様子を描かれました。
鮮烈な紺色と紫の中に、生き生きと描き削った線(スクラッチ)と霞んだ空気のような柔らかなタッチがあり、とても美しいです。
Aさんとの「しあわせアート」の時間、これからも楽しみにしています!
さんだ子ども発達支援センターかるがも園(三田)にて。
よく育ち、もう、竹と呼べそうな60cm以上の筍を描きました。
紙は50×30cm程で、子どもには端まで手が届かない大きさなのですが、大きな筍の迫力に触発されたようで、みんな、とてもよく描きました。
子ども達は、春に筍掘りを体験。
体験を通じて親しみを持っていたからこそ、いきいきと描けたようです。
そして今回の制作では、この日ために、職員さんが再び掘ってきてくだいました。
かるがも園にうかがうと、職員の皆さんの「子どもたちにいろいろな体験を重ね、楽しんでほしい。」という思いをいつも感じます。
画像は3名のお子さんの作品ですが、全員で20名いらっしゃいます。
制作時間の後は、慌ただしく片付けをするため、皆さんの作品が載せられず申し訳ございません。
お子さんの輝くような表現力と感受性は本当に素晴らしいです!
昨日はアートワークショップをしました。
上の画像は、20代の娘さん、お母さま、おばあさまの3人で、いつも参加してくださるご家族の作品です。
それぞれにイメージを膨らませ、思いのこもった満開の桜となりました。
現在の活動は、
○はんしん自立の家(宝塚・ハンディキャップがある方が暮らす場所)月2回
○さんだ子ども発達支援センターかるがも園(三田)週1回
○福祉事業型「専攻科」エコールKOBE(神戸)月1回
○福祉事業型「専攻科」ユニバーサルカレッジ(三田)月1回
○かきぎ認知症しあわせクリニック(神戸)月3回
○一般向けワークショップ(尼崎)月1回
○一般向けワークショップ(三田)月1回
7つの講座です。
かきぎ認知症しあわせクリニックには3月からうかがっていて、心が弾む新しい出会いがあります。
アート講座の仕事をしていると、素晴らしい、優しい方々と出会うことができることに感謝の気持ちでいっぱいになります。
私はアート制作の「心を明るく開く力」を信じています。
新年度からも、皆さんにアートの力をお届けするべく頑張りますので、よろしくお願いいたします!